TSUNAGU Community Analytics 第4,5回成果報告会を開催しました


名古屋市に本社を置く、中部電力グループの「株式会社TSUNAGU Community Analytics」(以下、TCA)に所属するインターン生による「業務成果発表会」が、第4回(2025年1月)、第5回(2025年3月)と開催されました。
TCAは、データ分析・データ利活用のコンサルティング・データ分析人材の育成事業等を手がけている会社です。また、中部地域でデータサイエンティストを育成・輩出することを目的として、インターンシップ制度を活用した大学生の受け入れを行っています。
2025年3月をもって、インターンシップ生(以下、インターン生)3名が卒業し、そのうちの2名が4月より同社の新入社員として働くこととなりました。また、4月から新たに3名のインターン生を受け入れることとなりました。
これまでに延べ6名がTCAのインターンシップを経験しており、その多くが社員として登用されています。インターンシップの実施にあたっては、学生ベンチャーである株式会社好生館プロジェクト(以下、好生館)と連携し、学生の募集や育成を行っています。
インターン生が行う「業務成果発表会」

本発表会は、インターン生の成長促進を目的としたものです。
インターン生による業務目標やその達成状況のプレゼンテーション、相互の知見共有を行い、今後の改善点に関して社員からのフィードバックを受けました。
インターン生の発表① Kさん
南山大学のKさんは、約3年間インターンシップに参加しました。
Kさんは、市場動向予測に関するプロジェクトに所属し、予測モデルの予度向上に取り組みました。
成果発表会では、モデルに対して新たな2つの変数を追加することで、予測精度の向上に成功したことを報告しました。
併せて、インターンシップを通じて「モデル改善のための考察力」や「プレゼンテーションや資料作成、報告の技術」などを習得したことも発表しました。
最後にKさんは、「データサイエンスがどのような使われ方をし、社会課題の解決に貢献することができているのか理解を深めることができた」とインターンシップを振り返りました。
2025年4月よりKさんはTCAの社員となり、今後は一層の活躍が期待されます。
インターン生の発表② Sさん
南山大学 修士2年のSさんは、約3年間インターンシップに参加しました。
Sさんの担当は水力発電所(ダム)の運用最適化プロジェクトです。
成果発表会では、AIが立案した発電計画を正確に評価できたことを報告しました。
この作業における成果は、ダム水位の年間挙動を可視化し、AIが作成した計画の運用効果を定性/定量の面で分析をしたことによって得られました。
このような経験を通じて、クライアントの課題や実運用を意識できる、データサイエンティストの素養を磨くことができました。
さらにインターンでの経験が大学研究にも役立ち、学内での優秀論文賞の受賞にも繋がったという嬉しい報告もありました。
SさんはKさんと同じく2025年4月よりTCAの社員となり、今後は一層の活躍が期待されます。
インターン生の発表③ Yさん
滋賀大学のYさんは、約1年間インターンシップに従事しました。
Yさんは、市場動向予測に関するプロジェクトで、予測精度・速度の向上に関する業務を担当しました。
また、Sさんと同じく水力発電所(ダム)の最適化プロジェクトも担当し、降水によって河川に流入する水量(渓流量)を予測するAIの精度向上にも取り組みました。
成果発表会では、インターンを通してデータサイエンスのスキルだけでなく、分析設計のための思考方法やマネジメントスキルなど社会人になるうえで必要なビジネススキルを身に着けることができたと報告しました。
最後にYさんは、「インターンシップでの経験を活かし、コンサルティング能力のあるビジネスデータサイエンティストになりたい」と意気込みを語りました。
Yさんは、この4月より大手銀行におけるデータサイエンティスト職への就職が決まっています。